携帯型フラッシュプログラマ《S550-SFWv3》【販売終了】
《S550-SFWv3》は2022年3月末をもって販売を終了いたしました。
長らくご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
新規ご購入をご検討のお客様は、後継機種《S550-SFWv3R》をご検討ください。
《S550-SFWv3》をご使用中のお客様も、《S550-SFWv3R》への置き換えを推奨いたします。
後継機種《S550-SFWv3R》の優位性
書き込み速度の大幅向上

S550-SFWv3からの改善点
- RL78マイコン: 最大3倍高速化
- RXマイコン: 最大2.5倍高速化
- 新たにTOSHIBA TXZ3シリーズに対応
- 全機能を継承しながら性能向上
量産効率の大幅な改善により、投資対効果の高い置き換えが可能です。
移行のメリット
- 完全互換性: S550-SFWv3の全機能を継承
- 追加投資不要: 同一価格帯での性能向上
- 即座に移行可能: 操作方法・接続方法は同一
- 将来性: 継続的なサポートとアップデート
S550-SFWv3 製品概要(参考情報)
製品の特長
携帯型フラッシュプログラマ《S550-SFWv3》は、名刺サイズ2/3の超小型ボディに、センターディスプレイを搭載した画期的な製品でした。2010年の発売以来、多くのお客様にご愛用いただき、量産現場やフィールドメンテナンスで活躍してきました。
主な仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 製品型名 | S550-SFWv3 |
| 対応MCU | ルネサスエレクトロニクス製 RL78, RX, M16C, R8Cファミリ |
| 本体寸法 | 約74(H) × 48(W) × 14(D) mm |
| 本体重量 | 約50g |
| 内蔵メモリ | 8MB(最大4プログラム保存可能) |
| 動作モード | リモート/スタンドアローン/FAモード |
| 販売期間 | 2010年8月 ~ 2022年3月 |
既存ユーザー様向けサポート情報
継続サポートについて
《S550-SFWv3》をご使用中のお客様向けに、以下のサポートを継続提供しています:
- 修理・技術サポート: 2025年3月末まで(2025年4月以降は個別契約)
- ソフトウェア: 現行バージョンの提供を継続
サポート資料
マニュアル(日本語版)
マニュアル(英語版)
- [S550-SFWv3] Operation Manual
- [S550-SFWv3] FA mode Operation Manual
- [S550-SFWv3] Examples of Circuit for Serial programming
対応デバイスリスト
よくあるご質問
製品に関するご質問
S550-SFWv3の修理は可能ですか?
使用部品の生産終了に伴い、S550-SFWv3Rへの買い替えをご案内させていただきます。状況によっては個別対応できるケースもありますので、製品のお問い合わせフォームよりご相談ください。
S550-SFWv3からS550-SFWv3Rへの移行は簡単ですか?
操作方法や接続方法は後継機と同一のため、即座に移行可能です。書き込み速度が大幅に向上することで生産性の改善も期待できます。
S550-SFWv3のソフトウェアはいつまでダウンロード可能ですか?
当面の間はダウンロード提供を継続します。ただし、新機能の追加や新デバイスへの対応は行わない予定です。最新情報はサポートページをご確認ください。
スタンドアロンモードでターゲットへの電源供給は可能ですか?
スタンドアロンモード時はターゲットへの電源供給はできません。別途ターゲット側の電源をご用意ください。
書き込みケーブルの最大長はどの程度ですか?
安定した書き込みのため、ケーブル長は1.5m以内を推奨しています。
《S550-SFWv3》の対応品種を知りたいのですが?
《S550-SFWv3》が現在対応している品種は、《S550-SFWv3/S550-SFWv3R》対応デバイスリスト:sfwv3devj.pdfをご確認ください。今後の新品種への対応状況についても、公式サイトでお知らせします。
新規デバイスへの対応は可能ですか?
同リストに記載のないデバイスについては個別に検討いたします。《S550-SFWv3/S550-SFWv3R》対応デバイスリスト:sfwv3devj.pdfをご確認のうえ、記載がない場合は別途ご相談ください。
《S550-SFWv3》制御ソフトウェアはWindowsの英語版に対応していますか?
日本語版・英語版とも共通の制御ソフトウェアを提供しているため、Windows英語版でもそのままご利用いただけます。
《S550-SFWv3》制御ソフトウェアの対応OSを教えてください。
最新の対応OSは製品情報ページをご確認ください。
インストール後に表示されるバージョン番号がインストーラ表示と異なっています。
Ver.5.00以降では、インストーラに表示されるバージョンと制御ソフトウェア内の表示が一致しない場合があります。
Windowsのスタートメニューで「プログラム > S550-SFWv3 > S550-SFWv3 Ver.x.xx」を開き、表示されたバージョンがインストーラと一致していれば正常にインストールされています。
製品にCD-ROM(制御ソフトウェア、取扱書)が付属されていません。
2013年5月以降に販売された製品にはCD-ROMを付属していません。必要な場合は製品のお問い合わせメールフォームよりお申し込みください。
マイコン単体で書き込みたいのですが、ICソケットボードの販売はありますか?
一部デバイス向けに販売しています。詳細は製品のお問い合わせメールフォームよりお問い合わせください。
R8Cファミリのシリアル書き込み時に外部発振子は必要ですか?
R8Cファミリでは外部発振子なしでも書き込みが可能です。
R8Cファミリのシリアル書き込み時に《S550-AD2》は必要ですか?
R8Cファミリのシリアル書き込みでは《S550-AD2》は不要です。
RX、H8SX、H8S、SuperHファミリの最大通信速度はどれくらいですか?
最大通信速度はターゲット基板のCPU入力クロック(EXTAL)周波数に依存します。以下をご参照ください。
| 入力クロック周波数(MHz) | 最大通信速度(bps) |
|---|---|
| 6 | 153600 |
| 7 | 172800 |
| 8 | 345600 |
| 9 | 230400 |
| 10 | 172800 |
| 11 | 460800 |
| 12 | 172800 |
| 12.5 | 230400 |
| 13 | 197490 |
有償の改造により最大通信速度を向上させることも可能です。詳細はこちらからお問い合わせください。
※M16Cファミリ、R8Cファミリの書き込み通信速度はCPU入力クロック周波数に依存しません。
E8aを使用しています。基板を変更せずに付属ケーブルで書き込みできますか?
ターゲット基板がM16C、M32C、R32C、R8Cファミリの場合は、基板を変更せずに書き込み可能です。M16Cファミリの1線式書き込みではコネクタのピン配置が異なるためご注意ください。
詳細は《S550-SFWv3》シリアル書き込み回路例:sfwv3cirj.pdfをご参照ください。
E1を使用しています。基板を変更せずに付属ケーブルで書き込みできますか?
《S550-SFWv3》のコネクタのピン配置が異なるため書き込みはできません。詳細は《S550-SFWv3》シリアル書き込み回路例:sfwv3cirj.pdfをご参照ください。
書き込み方式は何に対応していますか?
各デバイスが対応する書き込み方式は《S550-SFWv3/S550-SFWv3R》対応デバイスリスト:sfwv3devj.pdfでご確認ください。
シリアルケーブルの長さが500mm以下となっていますが、それ以上でも書き込みできますか?
500mmを超えるとシリアル波形が劣化し書き込みに失敗する可能性があります。必ず500mm以下でご使用ください。
表示されるチェックサムはどのように計算されていますか?
全ROM領域、USER ROM領域、USER ROM以外の領域の3種類のチェックサムを表示します。指定デバイスのROM領域をバイト単位で加算したワードデータであり、未使用アドレスは0xFFとして計算されます。
ROM領域の一部のみを選択していない場合でも、全領域選択時と同じチェックサムが表示されますのでご注意ください。
書き込みに必要な時間はどれくらいですか?
同じメモリサイズでもデバイスによって書き込み時間が異なります。詳細は製品のお問い合わせメールフォームへお問い合わせください。
書き込み結果をファイルに保存できますか?
設定を行うことで、指定フォルダに書き込み結果をファイル保存できます(ファイル名は自動生成されます)。

保存されるファイル内容の例は次のとおりです。

Verifyはどのように実行していますか?
ユーザプログラムと1バイトごとにデータ比較を行います。ユーザプログラムに含まれていないアドレスは0xFF(ブランク)と比較します。
パソコンを使わずにターゲット基板へ電源供給できますか?
《S550-SFWv3》は内蔵バッテリを搭載していないため、本体単体での電源供給はできません。
USBバッテリなどを利用すれば供給可能ですが、残量が少ないと書き込みに失敗する恐れがありますのでご注意ください。
付属のシリアルケーブルの線色が異なっています。仕様変更ですか?
シリアル番号SNV05150以降は1番ピンの線色を青から赤に変更しています。
色のみの変更であり、使用する材質に変更はありません。
トラブルシューティング
PC接続時に「電子署名されたドライバーが必要です」が表示され、認識されません。
Microsoft社によるドライバ署名ポリシー変更の影響で、Windows 10 Anniversary Update(バージョン1607)ではUSBドライバをインストールしても認識されない場合があります。

本件はVer.5.10で修正済みです。USBドライバを一度アンインストールし、再度インストールしてください。
マルチデータモードやFAモードを設定できません。
これらのモードはVer.3.00以降で対応しています。制御ソフトウェアのバージョンをご確認ください。
プロジェクトファイル読込時に『Project file "xxx" format error.』と表示されます。
本製品ではメンテナンス画面の「Action Log」と「Project File」の保存先をフルパスで保存しています。
指定したフォルダパスが存在しない場合、プロジェクトファイルが不正と判断されエラーダイアログが表示されます。
複数PCで共用する場合などは、これらのフォルダパスが存在するよう事前に作成してください。
初期設定では両フォルダとも制御ソフトウェアのインストール先と同一です。
RXファミリでVerifyを実行するとデータが消去されます。
デバイスのセキュリティ仕様により、以下の条件をすべて満たすとフラッシュメモリ内のデータが消去されます。
- 書き込み対象デバイスが以下のファミリのいずれかである。
- RXファミリ
- SHファミリ
- H8SXファミリ
- H8ファミリ
- ID Codeプロテクトが設定されていない(ID Codeプロテクト機能がない)デバイスである。
詳細は各デバイスのハードウェアマニュアルも合わせてご確認ください。
電源投入時にPASSとID ERRのLEDが点灯します。故障でしょうか?
《S550-SFWv3》本体の仕様です。書き込み設定がある場合、電源投入時に両LEDが点灯します。
USER ROM以外のROM領域が書き込まれません。
初期設定ではUSER ROM領域のみが書き込み対象です。他領域を書き込む場合は設定を変更してください。

《Erase/Program/Verify》と《Verify》以外のActionが表示されません。
初期設定では《Erase/Program/Verify》と《Verify》のみ表示されます。その他のActionを使用する場合は設定で有効化してください。

IDコード照合に失敗します。
ユーザプログラムを読み込むと照合用ID「Check ID Code」に自動で設定されます。
ビッグエンディアンの場合は「Set ID」から照合用IDコードを変更してください。

改善しない場合は製品のお問い合わせメールフォームへご連絡ください。
書き込みが失敗します。
以下の点をご確認ください。
- 《S550-SFWv3》シリアル書き込み回路例:sfwv3cirj.pdfで回路を確認する。
- シリアルケーブルが500mm以下であることを確認する。
改善しない場合は製品のお問い合わせメールフォームにお問い合わせください。
USBドライバは認識しますが制御ソフトウェアと通信できません。
以下の手順をお試しください。
- USBドライバと制御ソフトウェアをアンインストールし、PCを再起動後に再インストールする。
- USB監視アプリケーションやI/O制御アプリケーションがあれば一時的に無効化する。
解決しない場合は製品のお問い合わせメールフォームにお問い合わせください。
R8C/3xシリーズでブロック消去を行うと指定以外も消去されます。
以下の条件をすべて満たす場合、ブロック3または4以外も消去されることがあります。
- システムソフトウェアのバージョンがVer.1.80である。
- 対象デバイスが次のいずれかである。
- R8C/34E(R5F2134AEJFP, R5F2134AEKFP)
- R8C/34F(R5F2134AFJFP, R5F2134AFKFP)
- R8C/34G(R5F2134AGJFP, R5F2134AGKFP)
- R8C/34H(R5F2134AHJFP, R5F2134AHKFP)
- R8C/36E(R5F2136AEJFP, R5F2136AEKFP)
- R8C/36F(R5F2136AFJFP, R5F2136AFKFP)
- R8C/36G(R5F2136AGJFP, R5F2136AGKFP)
- R8C/36H(R5F2136AHJFP, R5F2136AHKFP)
- R8C/38E(R5F2138AEJFP, R5F2138AEKFP)
- R8C/38F(R5F2138AFJFP, R5F2138AFKFP)
- R8C/38G(R5F2138AGJFP, R5F2138AGKFP)
- R8C/38H(R5F2138AHJFP, R5F2138AHKFP)
- 指定ブロックがブロック3または4である。
この事象はVer.1.80 Rev.Aで修正されています。
特定デバイスのROMコードプロテクト情報が誤表示されます。
本内容はVer.1.80で修正済みです。