スタンドアロン型CAN FD通信評価ツール
PCレスでCAN/CAN FD通信を送信・制御。モバイルバッテリ駆動で現場・車両評価に最適なスタンドアロンツール
課題
- CAN FD対応の評価ツールが限られており、車両環境での通信検証が困難
- PCを持ち込めない現場でCANメッセージ送信指示による製品評価を実施したい
- CANフレームの周期・イベント送信を柔軟に変更したい
- フレーム定義・シグナル定義をユーザーが自由に設定・再利用できる仕組みが必要
アプローチ
ユーザー要望に対して、車載評価・通信検証向けにスタンドアロン型CAN FD通信評価ツールの開発を対応。

PCレス動作が可能な専用ハードウェアに、ユーザー設定を転送して単体で動作する評価ツールです。
CAN/CAN FD両対応で、通信シーケンス制御や信号変更操作を現場で直感的に行えます。
主な特徴
- スタンドアロン動作
モバイルバッテリ駆動によりPCなしで通信送信可能。現場・屋外でも利用。 - PC設定・転送機能
Windows用設定ソフトで通信設定、フレーム定義、シグナルを編集し、USB経由でハードウェアへ書き込み。 - CAN FD通信対応
CAN/CAN FD両モードを選択可能。アービトレーション/データ部ボーレートを個別設定。 - 柔軟な送信モード
イベント送信・周期送信をサポート。周期は1ms〜60000msまで設定可。 - シグナル変更機能
ボタン操作でシグナル値を変更し、即時フレーム送信を実行。 - NMシーケンス対応
Wakeup/Sleep動作やNM周期送信を自動制御し、ECU通信開始・終了シーケンスを再現。 - LCD表示・ボタン操作
状態表示、フレーム・シグナル選択、送信制御を直感的に操作可能。
成果
- PCレス運用により、走行・ライン評価環境での通信確認が容易に
- CAN FD通信を活用したECU単体・システム間の通信評価が可能
- フレーム/シグナル設定をGUIで管理でき、テスト項目追加や変更に柔軟対応
- Wakeup〜Sleepまでのシーケンスを自動化し、再現性の高い通信試験を実現
- 設定ファイルの保存/再利用により、複数車種・評価条件を効率的に切替可能
技術要素
- 対応通信:CAN、CAN FD
- 電源供給:USBバスパワーまたはモバイルバッテリ(5V±5%、最大200mA)
- 設定内容:
- CAN通信設定(ボーレート、サンプルポイント、NM有無)
- フレーム設定(最大20フレーム、ID、周期、DLC、データ、送信モード)
- シグナル設定(最大64項目、ビット位置・長さ・符号・表示形式・初期値)
- 操作UI:
- LCD表示:状態、モード、フレーム名、シグナル値
- ボタン操作:十字キー+決定ボタンでモード選択・送信制御
- NM通信:
- Wakeupシーケンス/NMメッセージ周期送信/Sleep遷移を自動制御
- 構成:
- 専用ハードウェア(CANポート、LCD、ボタン、USB端子)
- 専用設定ソフト(CAN通信設定GUI、設定ファイル編集/保存)
- 付属CANケーブル(1m)
よくある質問
Q. PCがなくても通信評価できますか?
A. はい。設定済みハードウェアをモバイルバッテリで駆動し、CANバスに接続すれば単体で送信可能です。
Q. CAN FDだけでなく従来CANも使用できますか?
A. どちらも対応しています。設定ソフトでCAN/CAN FDを切り替え可能です。
Q. Wakeup/Sleepシーケンスは自動化できますか?
A. 可能です。設定によりシーケンスの省略・自動化を選択できます。
Q. 設定ファイルは他の評価条件に流用できますか?
A. 設定情報をPCで保存・復元できるため、車種や試験条件ごとに再利用が可能です。
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