株式会社サニー技研は、ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)に重要となるビークルAPIの策定を目的に設立される名古屋大学の「Open SDV Initiative」に参画します。
Open SDV Initiativeは、名古屋大学 大学院情報学研究科 付属組込みシステム研究センター クレスコSDV研究室が中心となって、SDVに関心のある企業と共にスピード感を持ってビークルAPIの策定を進める計画です。また、策定したビークルAPIを、実車やシミュレータ上にテスト実装し、その有効性を評価することも計画にしています。
SDV実現に向けて最大の技術課題であるソフトウェア開発の効率化のためには、ソフトウェアとハードウェアの分離が必要であり、その界面であるビークルAPIの策定が重要となっています。更に、サードパーティのアプリケーション開発者の力を活用するためには、APIの高いシェアが重要となり、ビークルAPIの標準化は不可欠となっています。
ビークルAPIの標準化は国内連合で取り組む必要があるため、経済産業省と国土交通省が策定する「モビリティDX戦略」でも重点領域としていますが、現状を打破し具体的な活動を推し進めるため、モビリティDX検討会の座長を務める名古屋大学 高田教授が産業界(自動車メーカー、部品メーカー、ソフトウェア企業)に呼びかけて、Open SDV Initiativeを設立するものとなりました。
Open SDV Initiativeでは、国内外で類似の活動に取り組んでいる団体との連携も視野に、ビークルAPIの標準化のための日本発のビークルAPIを策定し、国内自動車産業の国際競争力向上を目指しています。
当社は、Open SDV Initiativeの設立趣旨に賛同し、ビークルAPIの策定活動への参画を決定しました。
当社はこれまで名古屋大学大学院情報学研究科付属組込みシステム研究センター(NCES)が主宰するATK2コンソーシアム(2011年~2013年)およびAPコンソーシアム(2014年~2016年)に参画し、AUTOSAR仕様をベースとした車載OSや次世代の車載制御システム向けソフトウェアプラットフォームの共同研究開発を進めて参りました。
また、自動車メーカー、自動車部品メーカー向けに車載組込みアプリケーションの開発、車載通信ソフトウェアの開発販売、車載組込み向け評価ツールの開発販売など、豊富な実績がございます。
当社はOpen SDV Initiativeの活動を通じ、日本の車載ソフトウェア産業ならびに自動車産業のさらなる発展に貢献することを目指しています。
Open SDV Initiativeについては下記Webサイトにてご確認ください。