CXPI通信とは
CXPI(Clock Extension Peripheral Interface)概要
CXPI通信の代表的な特徴を御紹介します。
- マスタノードが通信バスへクロックを提供する事によって、システム内の通信クロックを同期
- 変調方式はPWMを採用し、ビットごとの同期合わせが可能
- 衝突検出が可能
- イベント送信と定期送信を選択可能
- 通信バスは1線
- 通信速度は最大20Kbps
- データは通常フレームで12バイト、バーストフレームで255バイトまで送信可能
- エラー検知はCRCを採用
上記特徴から、ボディ系で主に使用されているLIN通信と比較すると、リアルタイム性、同期、エラー検知ではCXPI通信の方が優位となっています。
このような特徴を持ったCXPI通信が期待されているのは、HMI領域です。
HMI(Human Machine Interface)とは、人が直接機械とやりとりをする領域で、自動車ではスイッチ、ワイパー、ライトなどが挙げられます。
この領域はコスト面や技術面でCANやLINなどの多重通信が困難な領域であり、じか線でピアツーピアで制御していました。
CXPIはこの領域にマッチした車載ネットワークであり、HMI関連のワイヤーハーネス削減に期待されています。
また、CXPIはJASO D015およびSAE J3076で規格化された後、2020年にISO 20794として国際標準規格となりました。
CXPI通信プロトコルの詳細につきましては、以下のリンクボタンからご覧下さい。
CXPI通信ソフトウェアソリューション
CioRy 通信ミドルCXPIスレーブパッケージ
CioRy 通信ミドルCXPIスレーブパッケージは、ルネサスエレクトロニクス製RL78/F13,F14に対応した車載ECU向けに使用可能なCXPI通信スレーブノード向けソフトウェアです。
JASO D015仕様に準拠しており、CioRy通信ミドルCXPIスレーブパッケージを利用することでCXPI通信を使った高品質なアプリケーションを短期間で開発が可能です。
詳しくは、CXPI通信ソフトウェア《CioRy 通信ミドルCXPIスレーブパッケージ》 製品情報をご覧ください。
CXPI通信ハードウェアソリューション
CXPI評価ボード《S810-CXG4》
次世代車載LAN規格のCXPI対応の評価ボードです。
CXPIの車載通信評価は勿論、CANも搭載しておりますので、CAN/CXPIのゲートウェイ評価も可能です。
マイコンは、ルネサスエレクトロニクス製RL78/F14を搭載しています。
詳しくは、CXPI評価ボード《S810-CXG4》 製品情報をご覧ください。