S810-MP-A2 FAQ

MicroPecker LINバスアナライザ《S810-MP-A2》
Frequently Asked Question(よくいただくご質問)です。

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製品に関するご質問

Q: 日本語版以外のOSで使用できますか?

A: 日本語版以外のOSは動作保証外となります。


Q: 英語版マニュアルはありますか?

A: 日本語版マニュアルのみになります。


Q: 製品の貸出(お試し利用)は可能ですか?

A: はい、可能です。
詳しくはこちらをご覧ください。


Q: MicroPecker本体のみの購入は可能ですか?

A: 本体のみの購入はできません。
(MicroPeckerは本体にライセンスを登録し、所定のファームウェアを書き込むことによって初めて機能する製品であり、本体のみでは使用することができないためです。)


Q: GUIアプリケーションは、インストール数に制限がありますか?

A: GUIアプリケーションのインストール数制限等は、特に設けておりません。


Q: GUIアプリケーションの「Clock Synchronized」とはどのような設定なのですか?

A: 本項目は、複数のMicroPeckerをご使用の際にデータの送信タイミングを判断する基準を選択するものです。
内部クロック:MicroPeckerのH/W内部にあるタイマにて送信タイミングを制御しています。
同期クロック:同期ケーブルにより全てのMicroPeckerで共通のタイマを持ち、それを基準に送信タイミングを制御しています。
複数のMicroPeckerをPCに接続して制御する場合、内部クロックだと全てのMicroPeckerを完全に同時に制御開始できないため、複数のMicroPeckerから同時に送信する際にズレが生じます。
一方、同期クロックの場合は全てのMicroPeckerで共通の時間認識となり、複数のMicroPeckerでの送信タイミングが一致します。
なお、MicroPeckerを1台のみでご使用の場合、本設定による影響はありません。


Q: 製品のセット内容は?

A: 《S810-MP-A2》のセット内容は下記の通りです。

  • MicroPecker本体
  • LINケーブル
  • USB延長ケーブル
  • 同期ケーブル
  • CAN/LINアナライザ用GUIソフトウェア
  • 《S810-MP-A2》ライセンス

《S810-MP-SA2》のセット内容は、上記からMicroPecker本体とUSB延長ケーブルを除いたものとなります。


Q: LINアナライザで、MicroPecker本体からVBATを供給する機能はありますか?

A: 本製品にはVBATの供給機能はありませんので、別途VBATの供給源が必要となります。


Q: LINケーブルのVBAT端子への印加可能電圧は?

A: 《S810-MP-A2》のLINケーブルは、7V~27Vの印加電圧耐性を有するLINトランシーバを採用しています。
ただし、本製品はLIN規格(12V)での使用を前提としており、LIN規格に合致しない電圧を使用した場合や、上記範囲内でダイナミックに電圧を変化させた場合の動作を保証するものではありません。


Q: LINアナライザにはスレーブ機能がありますが、これを使用してLINアナライザ同士で通信を行うことは可能ですか?

A: LINアナライザの一方をマスタ、もう一方をスレーブに設定して、シミュレーション機能を使用すると通信を行うことができます。
この時、1台のPCに2台のMicroPeckerを接続して同時使用することも可能です。 なお、本製品にVBATの供給機能はありません。


Q: LINアナライザではLIN IDを「0x00~0x3F」の範囲内で設定できますが、これらを1台のMicroPeckerで送信することは可能ですか?

A: 製品では、全てのLIN IDを1台のMicroPeckerで送信することが可能です。


Q: LINアナライザにおけるデータライン上のレベル検出に必要となる電圧は?

A: 標準的には、LINトランシーバでの受信の場合、VBAT入力の60%以上がレセシブ(Hi)、40%以下がドミナント(Low)となっています。
また、送信の場合は80%以上がレセシブ、20%以下がドミナントとなります。


Q: LINアナライザのフレーム送信において、チェックサムの種別を変更することは可能ですか?

A: 「Device Window」のLINプロトロコル設定「ID Definition」タブで、ID毎にチェックサム形式(クラシックまたは拡張)を変更することができます。
詳細は「MicroPecker Analyzer ユーザーズマニュアル」の「6.4.1.2.2 ID Definition」を参照してください。


Q: LINのRev.2.0で追加された機能は全て対応していますか?

A: 拡張フレーム、イベントトリガフレーム、散発フレームの機能は非対応です(それ以外の機能は対応しています)。


Q: RAMモニタとの時刻同期で使用した場合、双方のデータを同じグラフ上で表示させることはできますか?

A: アナライザ用とRAMモニタ用のGUIアプリケーションは独立しているため、同じグラフ上で表示させることはできません。
ただし、各々が出力するログファイルのタイムスタンプ値は同期しています。

 

トラブルシューティング

Q: 本体をPCに接続すると、「電子署名されたドライバーが必要です」のダイアログが表示され、本体が認識されません。

A: Microsoft社によるドライバ署名ポリシーの変更に伴い、Windows10のAnniversary Update適用版(バージョン1607)では、USBドライバをインストールしても、以下のダイアログが表示され、本体が認識されない場合がございます。

なお、この問題はVer.4.10で修正済みです。ただし、USBドライバを一度アンインストールしてから、再度インストールして頂く必要があります。


Q: 設定の変更や保存など、キーボード入力を伴う操作を行うと、GUIアプリケーションが応答しなくなります。

A: Windows10のバージョン2004以降では、「Microsoft IME」がバージョンアップされており、この影響で本現象が発生することがあります。
詳細については、Microsoft社のウェブサイトの下記ページを参照願います。

Microsoft IME を使用している場合、Windows 10 バージョン 20H2 および Windows 10 バージョン 2004 で問題が発生する可能性があります。

本現象が発生する場合は、一時的な対策として、以下の手順でWindowsの設定を変更頂くことにより、回避することができます。

(1) スタートメニューから「設定」画面を表示させてください。
(2) 「設定」画面の検索ボックスに「IME 設定」を入力し、表示される検索結果から、ご使用の言語に適切な IME設定を選択してください。
(3) 「全般」を選択してください。
(4) 以下のように、「以前のバージョンのMicrosoft IME を使う」の設定を「オン」に変更します。


Q: 「Each ID Window」において、Mixedにログがある状態でMixedタブをクリックすると、「Illegal Ch. Index.」と表示されます。

A: 本内容はVer.2.03で修正されています。


Q: CANアナライザとLINアナライザを同期接続してモニタすると、「Monitor Window」のMixed表示でCANの受信データのみ表示されません。

A: 本内容はVer.2.03で修正されています。


Q: GUIアプリケーションをバージョンアップさせた後、元のバージョンに戻したところ、GUIアプリケーションの起動時にエラーダイアログが表示され、アナライザを使用することができません。
また、この状態で再びバージョンアップを行っても、状況は変わらないのですが、どうすれば良いですか?

A: 本現象は、GUIアプリケーションをVer.3.00より前のバージョンから、Ver.3.00以上にバージョンアップさせた場合に発生します。
本製品では、ダウングレードによる動作保証は行っておりませんが、本現象が発生した場合は、「Layout.xml」ファイルを削除してレイアウト設定を初期化してからGUIアプリケーションを起動してください。
なお、このファイルは以下の場所に存在しています。

<Windows XP>
C:\Program Files\MicroPecker\Analyzer
※GUIアプリケーションのインストールフォルダとなります。
 <Windows Vista以降>
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\SunnyGiken\MicroPecker\Analyzer


Q: アナライザを開始したところ、「Master Sync Failure」のエラーメッセージが表示されます。

A:CANケーブルまたはLINケーブルが正しく接続されていることを確認してください。
それでも本エラーが発生する場合は、故障の可能性がありますので、弊社営業部へご相談ください。


Q: アナライザを開始したところ、「Slave Sync Failure」のエラーメッセージが表示されます。

A: 同期ケーブルが正しく接続されていることを確認してください。
それでも本エラーが発生する場合は、故障の可能性がありますので、弊社営業部へご相談ください。


Q: LINアナライザを行ったところ、ログファイルに「バスエラー」が出力されていたのですが、なぜですか?

A: 「Bus Err.」は、以下の場合に出力されます。該当するものがあるかどうかご確認ください。

  • VBATへの供給が正しく行われていない。
    (「Simulation Window」で、「LIN Simulation Mode」を「Master Sim.」または「Log Replay」に設定している場合が該当します)
  • 「Simulation Window」で、「LIN Simulation Mode」を「Master Sim.」に設定しているが、送信フレームが一つも設定されていない。
    (この場合、「Bus Err.」の他に「Wakeup」も出力されます)

どちらにも該当しない場合は、故障の可能性がありますので、弊社営業部へご相談ください。


Q: LINアナライザで、スリープ状態の本体にウェイクアップシグナルを送信しても、本体がウェイクアップしないことがあります。

A: 本製品では、LINの仕様に基づき、リビジョンごとに以下に示すドミナント幅を検出すると、ウェイクアップシグナルとして認識します。

  • Rev.1.3:8ビット長以上
  • Rev.2.0、2.1:150us以上

しかしながら、ドミナント幅の測定誤差で、送信側のウェイクアップシグナルよりもドミナント幅を短く検出することがあり、それによってウェイクアップシグナルと認識されないことがあります。
その場合はお手数ですが、可能であればウェイクアップシグナルを送信する際に、ドミナント幅を長くして頂きますと、ウェイクアップシグナルとして認識されるようになります。

ただし、本製品ではスリープ中にSyncBreakも検知可能とするため、ウェイクアップシグナルとSyncBreakのどちらとも判断できる場合は、SyncBreakを優先する仕様としています。
このため、10ビット長以上のドミナント幅を検出した場合は、SyncBreakとして認識します。


Q: GUIアプリケーションを起動したところ、「モジュール ‘MPAnalyzer.exe’ のアドレス 0077D32B でアドレス 00000006 に対する読み取り違反が起きました。」のエラーメッセージが表示されます。

A: Ver.4.00より前のバージョンにおいて、Windowsのディスプレイ設定で表示倍率を「小 – 100%」以外に設定すると、このエラーメッセージが発生します。

なお、この問題はVer.4.00で修正済みです。