MicroPecker CAN/LIN アプリケーション開発ライブラリとは
MicroPecker CAN/LIN制御ライブラリ
MicroPecker CAN/LIN アプリケーション開発ライブラリは、MicroPecker CAN AnalyzerやMicroPecker LIN Analyzerを制御して、CAN通信やLIN通信を用いたWindowsアプリケーションを簡単に開発することができます。制御API群をシンプルにパッケージし、複数のプログラム言語に対応しているため、ユーザーアプリケーションの開発を力強くサポートします。MicroPecker CAN /LIN アプリケーション開発ライブラリは、専用ページから無償でダウンロード可能です。
MicroPeckerアプリケーション開発ライブラリは以下のご要望にお応えします。
- CAN通信やLIN通信を制御してターゲットの評価ツールを開発したい
- CAN通信やLIN通信の評価を自動化したい
- CAN通信リプログソフトを開発しているが、評価用のツールがない
ユーザが自由にCAN通信やLIN通信を使ったツールを開発したい、というご要望をMicroPeckerアプリケーション開発ライブラリは実現します。
MicroPeckerアプリケーション開発ライブラリは、MicroPecker制御用API群をパッケージにしていますので、ユーザ作成のWindowsアプリケーションに組み込めば簡単にCAN通信アプリケーションやLIN通信アプリケーションの作成が可能です。
CAN通信アプリケーション開発
CAN通信アプリケーション開発には、MicroPecker CAN アプリケーション開発ライブラリ《S810-MP-SDK2N》をご利用頂けます。こちらは、MicroPecker CAN Analyzer《S810-MP-A1》向けのアプリケーション開発ライブラリです。
MicroPecker CAN アプリケーション開発ライブラリを使用すれば、ユーザアプリケーションからはわずか17個のAPIだけで、MicroPeckerのCAN通信設定からCANフレーム送信やCAN通信ログ取得までを制御可能です。
MicroPecker CAN アプリケーション開発ライブラリは、以下の制御が可能です。
- MicroPeckerの接続/切断とLED操作
PCに接続されているMicroPeckerを認識、接続しMicroPecker本体にあるLEDの点灯/消灯/点滅をすることができます。 - CANのモニタリング
MicroPeckerに接続されたターゲットから送信されたCANフレームをモニタリングし、そのデータを取得することができます。 - CANのシミュレーション
MicroPeckerのCAN機能を用い、任意のタイミングでCANフレームを送信することができます。
◆CAN通信モニタリングシーケンス
本ライブラリのアプリケーションからのAPIコールシーケンスは以下の通りです。
◆CANノードシミュレーションシーケンス
本ライブラリのアプリケーションからのAPIコールシーケンスは以下の通りです。
実線枠の項目は必須の処理 、点線枠の項目は必須でない処理をそれぞれ表します。
詳細情報は、下記の資料をご覧ください。
MicroPecker CAN アプリケーション開発ライブラリ検討資料
※本ライブラリを使用するにはCANのライセンスを保持したMicroPecker本体並びにCANケーブルが必要となります。
(MicroPecker CAN Analyzer《S810-MP-A1》またはMicroPecker CAN Analyzer Software License Kit《S810-MP-SA1》にて提供)
LIN通信アプリケーション開発
LIN通信アプリケーション開発には、MicroPecker LIN アプリケーション開発ライブラリ《S810-MP-SDK3N》をご利用頂けます。こちらは、MicroPecker LIN Analyzer《S810-MP-A2》向けのアプリケーション開発ライブラリです。
MicroPecker LIN アプリケーション開発ライブラリを使用すれば、ユーザアプリケーションからはわずか20個のAPIだけで、MicroPeckerのLIN通信設定からLINマスター、LINスレーブでのフレーム送信やLIN通信ログ取得までを制御可能です。
MicroPecker LIN アプリケーション開発ライブラリは、以下の制御が可能です。
- MicroPeckerの接続/切断とLED操作
PCに接続されているMicroPeckerを認識、接続しMicroPecker本体にあるLEDの点灯/消灯/点滅をすることができます。 - LINのモニタリング
MicroPeckerに接続されたターゲットから送信されたLINフレーム(ヘッダ/レスポンス)をモニタリングし、そのデータを取得することができます。 - LINのマスターシミュレーション
MicroPeckerのLIN機能を用いてマスターノードとしてマスタータスクによる任意のタイミングでのヘッダの送信とともに、スレーブタスクによるレスポンスの送信、受信をすることができます。 - LINのスレーブシミュレーション
MicroPeckerのLIN機能を用いてスレーブノードとして任意のヘッダIDに対するレスポンスを送信をすることができます。
◆LIN通信モニタリングシーケンス
本ライブラリのアプリケーションからのAPIコールシーケンスは以下の通りです。
◆LINマスターノードシミュレーションシーケンス
本ライブラリのアプリケーションからのAPIコールシーケンスは以下の通りです。
実線枠の項目は必須の処理 、点線枠の項目は必須でない処理をそれぞれ表します。
◆LINスレーブノードシミュレーションシーケンス
本ライブラリのアプリケーションからのAPIコールシーケンスは以下の通りです。
実線枠の項目は必須の処理 、点線枠の項目は必須でない処理をそれぞれ表します。
詳細情報は、下記の資料をご覧ください。
MicroPecker LIN アプリケーション開発ライブラリ検討資料
※本ライブラリを使用するにはLINのライセンスを保持したMicroPecker本体並びにLINケーブルが必要となります。
(MicroPecker LIN Analyzer《S810-MP-A2》またはMicroPecker LIN Analyzer Software License Kit《S810-MP-SA2》にて提供)
製品ラインナップ
無償ダウンロード
MicroPecker アプリケーション開発ライブラリは、MicroPeckerユーザ向けに無償でダウンロードが可能です。
但し、MicroPeckerアプリケーション開発ライブラリに対しての問い合わせ対応は一切含まれません。
ユーザからの問い合わせ対応については、別途有償のサポートパックお申込みが必要になります。
製品型名 | 製品名 |
S810-MP-SDK1N | MicroPecker RAM Monitor アプリケーション開発ライブラリ[*1] |
S810-MP-SDK2N | MicroPecker CAN アプリケーション開発ライブラリ[*2] |
S810-MP-SDK3N | MicroPecker LIN アプリケーション開発ライブラリ[*3] |
[*2]:ご利用には、MicroPecker CAN Analyzer《S810-MP-A1》が必要です。
[*3]:ご利用には、MicroPecker LIN Analyzer《S810-MP-A2》が必要です。
MicroPecker アプリケーション開発ライブラリ サポートパック
MicroPecker アプリケーション開発ライブラリのユーザアプリケーションへの組込み、問い合わせサポート対応は別途有償サポートとなります。
◆サポート内容
- 登録日から1年間の年間サポート
- 最大12件(合計20時間まで)の問い合わせに対応します。
- 電話又は、メールによる組込み方法に関する問合せサポートを致します。
- 問合せサポートに関しては、1週間以内の回答を目途とします。
※緊急対応は含まれておりません。 - MicroPeckerアプリケーション開発ライブラリのユーザアプリケーションに合わせたカスタマイズ作業は含まれておりません。
MicroPecker アプリケーション開発ライブラリの年間サポートをご希望の方は、下記の製品型名でお知らせください。
製品型名 | 製品名 |
S810-MP-SDK-SPT | MicroPecker アプリケーション開発ライブラリ サポートパック |
開発環境
開発言語 | Microsoft Visual C++(2005以降) Microsoft Visual C#(2005以降)[*1] Microsoft Visual Basic .NET(2005以降)[*1] Embarcadero C++ Builder(2010以降) Embarcadero Delphi(2010以降) Microsoft Excel(2013以降) |
PC | Microsoft Windowsが動作するIBM PC/AT互換機 |
対応OS | Microsoft Windows 11/10/8.1[*2] |
CPU | Celeron 1.6GHz 以上を推奨 |
ハードディスク | 50Mbyte 以上の空き容量 |
メモリ | 1Gbyte 以上を推奨 |
USBポート | USB2.0 搭載(Hi-Speed) |
画面解像度 | 1024×768 以上を推奨 |
[*2]:仮想環境での動作は非対応です。
MicroPeckerアプリケーション開発ライブラリ応用事例
MicroPeckerアプリケーション開発ライブラリを使って以下のアプリケーション開発が可能です。
リプログソフト開発の評価用ツール
◆ユーザの困り事
CANリプログソフト開発またはLINリプログソフト開発において、サービスツールがないとリプログソフトの機能評価ができない。
◆MicroPecker アプリケーション開発ライブラリの活用事例
サービスツールの代替品として、MicroPecker SDKを活用してCANリプログ評価ツールを開発。
ツール側からリプログ通信仕様に沿ってCANメッセージを送受信し、サービスツールがなくてもリプログソフト開発の機能評価が可能になった。
ダイアグソフト開発の評価用ツール
◆ユーザの困り事
ダイアグソフト開発において、サービスツールがないとダイアグソフトの機能評価ができない。
◆MicroPecker アプリケーション開発ライブラリの活用事例
サービスツールの代替品として、MicroPecker SDKを活用してダイアグ評価ツールを開発。
ツール側からダイアグ仕様に沿ってCANメッセージを送受信し、サービスツールがなくてもダイアグソフト開発の機能評価が可能になった。
ECU自動評価ツール
◆ユーザの困り事
ECUアプリケーション開発において通信機能評価をしたいが、評価パターンや評価シナリオがあるので通信評価の自動化ができないか。
◆MicroPecker アプリケーション開発ライブラリの活用事例
評価シナリオに沿ったCAN(LIN)メッセージの送受信を行う評価ツールを開発。
ターゲットから受信したメッセージを解析し、送信するメッセージを変更するプログラマブルなツールにしたことで、自動通信評価が可能になった。
検査ライン評価ツール
◆ユーザの困り事
車載部品の検査ラインにおいて、検査項目に沿って車載部品を動かした際に、ECUは正常に通信が行っているか検査したい。
◆MicroPecker アプリケーション開発ライブラリの活用事例
検査ラインで作業員が使う想定でのシンプルな通信検査評価ツールを開発。
検査工程で規定の操作をした際に、正常な送受信が出来ているかをOK,NG判定して表示する。作業者は複雑なCAN通信を意識せずに動作確認を行うことができるようになった。
EMC(ノイズ環境)検査システム
◆ユーザの困り事
車載ECUのEMC試験において、CAN通信、LIN通信を使ったノイズ評価を実施したい。
従来から通信評価は別の検査システムを使っているが一体化できないか。
◆MicroPecker アプリケーション開発ライブラリの活用事例
EMC検査システムにMicroPeckerアプリケーション開発キットを活用して、CAN通信、LIN通信の制御機能を追加。ECUとCAN通信、LIN通信を行いながらノイズ周波数帯域を変更して検査を行う。検査シナリオに沿った通信制御の自動化を行うことで検査工数が大幅に削減できた。
モータ制御基板検査ツール
◆ユーザの困り事
モータ制御用基板の検査をしたい。
◆MicroPecker アプリケーション開発ライブラリの活用事例
CAN受信データを構成情報を元に物理値変換し、許容範囲内かチェックして画面に判定結果を表示。解析結果ログの自動保存やパラメータ変更など、ユーザ現場に即したツールを開発した。
展示会用デモアプリケーション
◆ユーザの困り事
展示会用にCAN通信を使ったモータ制御デモを実施したい。
◆MicroPecker アプリケーション開発ライブラリの活用事例
モータ制御波形の表示デモアプリケーションをMicroPeckerアプリケーション開発キットを活用して開発した。モータ制御基板とデモアプリケーションとの間はCAN通信経由でPWMデータを受信。モータ制御波形をアプリケーション画面に表示することで、展示会来場者に分かりやすいデモを実演することができた。
CANリプログラミングツール
◆ユーザの困り事
車載ECUを車両に装着した状態でリプログラミングを行いたい。車両のセントラルバス経由ではなく、ECUとツールでの1対1のリプログラミングで良い。
◆MicroPecker アプリケーション開発ライブラリの活用事例
MicroPeckerアプリケーション開発ライブラリを活用して、CANリプログラミングツールを開発。書込み対象ファイルをツールに読み込むことで、CANメッセージ載せて書込みデータをECUに送信。サービスマンでも市場でECUのリプログラミングを実施することができるようになった。