MicroPeckerX CAN FDインターフェースモデル《S810-MX-HW2》製品情報

MicroPeckerX CAN FDインターフェースモデルは、MicroPeckerXアプリケーション開発ライブリなどを使ってユーザー作成アプリケーションでMicroPeckerXを使用する用途に向けたMicroPeckerX本体のみの製品です。

MicroPeckerX CAN FDアナライザの標準アプリケーションソフトウェアが不要のユーザーは、本製品を購入し、ユーザー作成アプリケーションと組み合わせてご使用ください。

MicroPeckerX CAN FDインターフェースモデルとは

1.MicroPeckerX本体のみの製品

MicroPeckerX CAN FDインターフェースモデルは、MicroPeckerX本体をCAN通信/CAN FD通信のインターフェース用機器として使用できるモデルです。
MicroPeckerX CAN FD アナライザのハードウェアとソフトウェアのパッケージを分離して、MicroPeckerX本体のみの製品としました。

MicroPeckerX本体に通信モニタライセンスのみを付与したモデルですので、フルライセンスの標準製品と比較すると1/2の価格です。

2.インターフェース機器として活用

MicroPeckerX本体をCAN通信、CAN FD通信のインターフェース機器として活用するために、ユーザーがCAN通信、CAN FD通信を使ったアプリケーションを自由に開発できるライブラリや、Linux環境で使用できるドライバやライブラリを無償でダウンロード提供しています。

MicroPeckerX CAN FDアナライザ付属の標準アプリケーションソフトウェアを使用しない独自の環境を構築するユーザーには、ハードウェアのみのMicroPeckerX CAN FDインターフェースモデルは導入しやすい価格設定になっています。

◆MicroPeckerX CAN FDアナライザ用SDK

MicroPeckerXをインターフェイスとしてユーザーオリジナルのアプリケーション開発が可能です。アプリケーション開発ライブラリはWebサイトから無償ダウンロードできます。CAN通信、CAN FD通信を使ったユーザー独自評価ツールや評価環境の構築にご利用できます。

MicroPeckerX CAN FD
アプリケーション開発ライブラリ
《S810-MX-ADL1N / S810-MX-ADL1L》

MicroPeckerXを使ってCAN,CAN FDユーザーアプリケーションの開発ができる制御ライブラリ。Windows版、Linux版を無償ダウンロード。

MicroPeckerX SocketCANドライバ
《S810-MX-SKTCD》

MicroPeckerXを使ってLinux環境のSocket通信でCAN通信,CAN FD通信が可能なドライバ。Webサイトのメールフォームからお申込み後、無償提供。

3.MicroPeckerX CAN FDモニタライセンスが付属

MicroPeckerX CAN FDインターフェースモデルでは、標準アプリケーションソフトウェアのモニタライセンスが付属しています。

モニタライセンスでは、CAN通信/CAN FD通信のモニタ、フィルタ機能に加えてログ機能が使用できます。
CAN通信,CAN FD通信のモニタツールとして利用することが可能です。

4.フルライセンス版へのバージョンアップが可能

MicroPeckerX CAN FDアナライザソフトウェアライセンス《S810-MX-SW1》をご購入いただくことで、MicroPeckerX CAN FDアナライザの標準アプリケーション機能をフルにご使用いただけるようになります。

CAN通信 / CAN FD通信のノードシミュレーションやメッセージの解析機能が追加されます。

製品仕様

製品パッケージ

項目 内容
製品名
MicroPeckerX CAN FDインターフェースモデル
製品型名 [*1]
S810-MX-HW2
同梱品 [*2][*3]
・MicroPeckerX本体
・USB(microB)ケーブル
・同期ケーブル
・保証書兼解説書
(MicoPeckerX CAN FDモニタライセンス)
[*1]:旧パッケージ製品《S810-MX-HW1》と機能に変わりはありません。
[*2]:アプリケーションソフトウェア、ユーザーズマニュアルはWebページからダウンロードとなります。
[*3]:CANケーブルは同梱していません。別売りとなります。

MicroPeckerX CAN FDアナライザ機能仕様一覧(モニタライセンス)

項目 内容
CAN / CAN FDインターフェース
2ch
対応チャンネル数
2ch/1台、最大8ch(本体4台)までの同時接続可能
マルチチャンネル同期機能
モニタタイムスタンプ同期
最大8ch(本体4台)間のモニタデータ時刻同期
通信設定
プロトコル
CAN / CAN FD 選択可能
通信ボーレート:アービトレーションフェーズ
以下の4種類が選択可能
125kbps / 250kbps / 500kbps / 1Mbps
通信ボーレート:データフェーズ
以下の5種類が選択可能
125kbps / 250kbps / 500kbps / 1Mbps / 2Mbps / 5Mbps
※アービトレーションフェーズで125kbpsを選択した場合は500kbpsに補正
サンプルポイント
以下の6種類が選択可能
60%/65%/70%/75%/80%/85%
※通信ボーレート:データフェーズで5Mbpsを設定した場合は75%に補正
終端抵抗
有効/無効 選択可能
モニタ機能
タイムスタンプ分解
1μs
ロギング可能容量
ロギング先のディスクの容量に依存
トリガモード
フリーラン、開始トリガ、終了トリガ
トリガ条件
指定ログ検出、キー入力
ロギング出力先
ファイル、ハードディスク内
ロギング書式
テキスト形式(CSV)、16進数出力

ハードウェア仕様

MicroPeckerX本体仕様

項目 内容
ホストインターフェース
USB 2.0 High Speed(480Mbps)
ホスト動作環境[*1]
PC
IBM PC/AT互換機
OS[*2]
Windows 11(64bit), 10(64bit), 8.1(64bit)
CPU
Intel社製またはAMD社製のx86プロセッサ(Core i5/Ryzen5以上推奨
ハードディスク
10Gbyte以上の空き容量[*3]
メモリ
8Gbyte以上を推奨
USBポート
USB2.0(High Speed)対応で、接続するMicroPeckerX本体の台数分必要[*4]
画面解像度
1920×1080以上を推奨
その他
モニタ、キーボード、マウス
電源
USB Bus Power(5V、300mA)
寸法[*5]
65(W)×35(D)×16(H)mm
重量
45g
[*1]:省電力機能を持つPCの場合は、本製品使用中にPCのスリープ、HDDの停止、CPUクロックの低下が発生しないように設定してください。
[*2]:仮想環境での動作は未サポートです。
[*3]:長時間のモニタリングをする場合は、十分なハードディスクの空き容量を確保してください。
[*4]:外付けのUSBハブを用いて接続する場合は、必ずセルフパワー対応機器を選定いただき、外部より電源を供給した上で接続ください。USBハブをバスパワー駆動で接続した場合、動作しない、または不安定になることがあります。
[*5]:寸法には、接続端子の突起部は含まれておりません。

Dsub端子仕様

MicroPeckerX 本体・Dsubコネクタ

MicroPeckerX製品ラインナップ

CAN/CAN FDツール

MicroPeckerX CAN FDアナライザ
《S810-MX-FD2》

CAN通信、CAN FD通信のモニタ、ノードシミュレーションが可能な2ch対応アナライザ。
※CANケーブルは付属していません。

MicroPeckerX メッセージ認証機能プラグイン
《S810-MX-PM1》

MicroPeckerX CAN FDアナライザのアプリケーションにメッセージ認証機能を追加するプラグインのライセンス。

MicroPeckerX InstaGW
《S810-MX-GW2》

CAN通信、CAN FD通信のプロトコル変換ゲートウェイツール。PCレスのスタンドアロン動作が可能。

Option

CAN 1ch クリップケーブル
《S810-MX-CB1》

Dsub9Pinコネクタ変換ICクリップ型のCANケーブル。MicroPeckerX CAN FD AnalyzerやMicroPecker CAN Analyzerで使用可能。

Option

CAN 2ch DSubケーブル
《S810-MX-CB2》

2ch分岐型のDsubCANケーブル。MicroPeckerX CAN FD AnalyzerやMicroPeckerX InstaGWで使用可能。