概要
株式会社サニー技研(本社:兵庫県伊丹市 代表取締役社長:中村 和彦)は、次世代車載通信規格のCAN FD通信に対応した通信評価ツールを開発し、商品名:MicroPeckerX CAN-FD Analyzerを2018年10月15日より販売開始いたします。
自動車開発は、自動運転の実現へと進んでおり、車載制御通信には、大容量高速通信と通信の安全性確保のためのセキュリティ技術が求められています。現在、自動車の制御ECUをつなぐ車載通信はCAN通信が主流ですが、次世代車載通信規格としてCAN通信プロトコルを拡張したCAN FD通信が自動車に搭載されつつあります。CAN FD通信では、CAN通信と比較してデータフィールドの最大64バイト化、通信ボーレート高速化を実現しています。
MicroPeckerX CAN-FD Analyzerは、この次世代車載通信規格のCAN FD通信に対応した通信アナライザツールとして、従来のMicroPecker製品の小型軽量という良さを踏襲しつつ、CAN通信、CAN FD通信の評価に最適化するため、ハードウェアとソフトウェアを一新しました。
MicroPeckerX CAN-FD Analyzer
MicroPeckerX CAN-FD Analyzerは、CAN通信、CAN FD通信の評価に必要なデータモニタリング機能、ノードシミュレーション機能を備えた通信アナライザツールです。
手のひらサイズの本体には、CAN / CAN FD切替可能なデュアルチャンネルインターフェースを2ch搭載。各ch毎にCAN通信またはCAN FD通信のモニタリング、ノードシミュレーションが可能です。最大8chの同時モニタリングに対応しています。
従来製品のMicroPecker CANバスアナライザから進化したCAN / CAN FDバスアナライザです。
製品特長
MicroPeckerX CAN-FD Analyzerは1台でCAN通信 / CAN FD通信の2ch同時モニタリングやノードシミュレーションに対応。
最大8ch(4台)まで接続可能、必要に応じて多チャンネルのCAN通信 / CAN-FD通信のBus評価に拡張可能です。
接続されたCANバス、CAN FDバスのフレームデータをモニタリングします。
Single View、Dual Viewの切り替えに対応しています。
従来製品のMicroPecker Analyzerと比べて、ノードシミュレーションの送信時間分解能が10倍に向上。
0.1msec単位での送信時間の設定が可能になり、高負荷状態のバス評価では、1msec送信の微調整に活用可能です。
ログ解析機能を使用して同一IDのゲートウェイメッセージの遅延時間計測、消失検出機能、滞留数の解析が可能です。
詳しくは、MicroPeckerX CAN-FD Analyzer《S810-MX-FD1》製品情報ページをご覧ください。