株式会社サニー技研 製品サイト > 製品情報 > MicroPecker製品情報 > MicroPecker ECU適合RAMモニタ for JPwire 製品情報

MicroPecker ECU適合RAMモニタ for JPwire 製品情報

MP-R3

1線式デバックインターフェースJPwireの規格に対応したRAMモニタです。
マイコンに搭載されているデバッグインターフェイスを利用することで、タ―ゲットプログラム実行をブレークすることなくリアルタイムでRAMデータのモニタリングやデータ収集が可能になります。
Infineon Technology製マイコンFR81Sに搭載されたJPwireデバッグインターフェイスに対応しています。

MP-R3

 

特長

JPwire対応RAMモニタ

MicroPecker ECU適合RAMモニタ for JPwireは、車載電子制御システム標準化団体のJasParが策定した1線式標準インターフェースJPwireに対応しています。

JPwireは、プログラムのトレースやRAMモニタデータ収集などをマイコン1端子の接続で実現する規格です。
ターゲット基板との接続には、同軸ケーブルを使用していることから、外部ノイズに対して耐性を持ち、最大5mの長距離ケーブルを使ったRAMモニタを可能とします。

JPwire接続

 

RAMモニタ機能

ターゲットボードに搭載されているマイコン内蔵RAM領域のデータを、設定された周期でモニタします。

  • ターゲットマイコンからのRAMモニタデータサンプリング周期の指定が可能です。
  • RAMモニタポイント点数は、64ch/1msec(6ch/100μsec)までの設定が可能です。
  • モニタ対象アドレスから取得するデータサイズ(1Byte, 2Byte, 4Byte)の指定が可能です。
  • データ表示形式(2進数、10進数、16進数、浮動小数点数、物理量変換値)の指定が可能です。
  • RAMモニタデータの表示更新間隔(100ms~1000ms、10ms単位)の指定が可能です。
  • ターゲットプログラム作成時のコンパイラパッケージが生成したシンボルファイルからシンボル情報を読込みモニタ対象アドレスの指定が可能です。
S810-MP-R3 MainGUI

 

RAMモニタデータのロギング機能

RAMモニタデータをファイルに出力します。

  • RAMモニタデータをCSVファイル形式で保存します。
  • ロギング先のロギングファイル名の指定が可能です。
  • 保存するデータの形式指定(2進数、10進数、16進数)の指定が可能です。
  • RAM値が設定条件に合致した際にロギングを自動開始、停止するトリガー機能があります。

 

RAMモニタデータのグラフ表示機能

RAMモニタデータをグラフ表示します。

  • グラフ表示は、モニタ対象アドレスから最大16個まで指定が可能です。
  • グラフ領域の表示色や表示設定の変更が可能です。
  • グラフデータをCSV形式、またはグラフログ形式のファイルで保存が可能。
  • グラフログ形式で保存したファイルを開いて、グラフ表示を再現させることが可能です。
  • グラフの拡大や縮小、カーソル設定が可能です。

 

RAMデータ書き換え機能

RAMモニタ中[*1]、または、RAMモニタ停止中にターゲットMCU内臓RAMの任意のアドレスに対して、データ書込み[*2]が行えます。

  • 書込み対象のアドレスは32点まで指定可能です。
  • 書込みデータサイズ(1Byte、2Byte、4Byte)の指定が可能です。
  • 指定した書込み対象アドレスのデータ取得、画面表示が可能です。
[*1]:RAMモニタ中にRAMデータ書き換え(取得)を実行した場合、RAMモニタ、ロギングは一瞬中断します。
[*2]:書込みデータ形式は、16進数入力のみとなります。

 

MicroPecker CAN/LINアナライザとの時刻同期機能

MicroPecker Analyzerとは、タイムスタンプを同期させてロギングファイルを取得することが可能です。

MicroPecker本体同士を同期ケーブルで連結し、クロック同期信号による正確なタイムスタンプ同期を行います。
CANバスモニタ、LINバスモニタ、RAMモニタ、A/Dデータ収集といった幅広い組合せで、MicroPeckerを最大6台まで連結可能です。

channel

 

対応マイコン

 

◆標準製品《S810-MP-R3》

対応マイコン デバッグI/F 製品名 製品型名
Infineon Technology製
FR81S MB91520シリーズ
FR81S MB91580Mシリーズ
FR81S MB91580Sシリーズ
JPwire MicroPecker ECU適合RAMモニタ for JPwire S810-MP-R3

 

対応デバイスリスト

《S810-MP-R3》対応デバイスリスト:S810-MP-R3_devlist.pdf (59KB) [2013/10/24]
※対応デバイスリストはPDFファイルですので、ダウンロード後、Adobe Readerでご覧下さい。
使用上の制限事項もあわせてご確認ください。

 

本体仕様

製品型名:《S810-MP-R3》
製品名:MicroPecker ECU適合RAMモニタ for JPwire

同梱品

  • MicroPecker本体
  • MicroPecker用JPwire対応ケーブル
  • USB延長ケーブル
  • ソフトウェア、マニュアル(Webサイトからダウンロード)
S810-MP-R3 Cableset

◆本体仕様

ホストインターフェイス USB 2.0 High Speed(480Mbps)
ホスト動作環境 PC[*1] IBM PC/AT互換機
OS[*2] Windows 11(64bit), 10(64bit), 8.1(64bit)
CPU Celeron 1.6GHz 以上を推奨[*3]
ハードディスク 10Mbyte以上の空き容量[*4]
メモリ 1Gbyte以上を推奨[*3]
USBポート USB2.0(High Speed)対応で、1ポート必要[*5]
ディスプレイ 表示倍率:「小 – 100%」または「中 – 125%」[*6]
解像度:1024×768以上を推奨[*7]
その他 モニタ、キーボード、マウス
電源 USB Bus Power(5V、400mA)
寸法[*8] 62(W)×30(D)×12(H)mm
重量 35g
[*1]:省電力機能を持つPCの場合は、本製品使用中にPCのスリープ、HDDの停止、CPUクロックの低下が発生しないように設定して下さい。
[*2]:仮想環境での動作は非対応です。
[*3]:グラフ表示機能を使用する場合、ロギング機能で2進出力を使用する場合、タイムスタンプ同期機能でRAMモニタとCANアナライザを同時に使用する場合には、よりハイスペックなPCの使用を推奨します。
[*4]:ロギングファイルをローカルハードディスクに保存する場合は、十分なハードディスクの空き容量を確保してください。
[*5]:外付けのUSBハブを用いて接続する場合は、必ずセルフパワー対応機器を選定いただき、外部より電源を供給した上で接続ください。USBハブをバスパワー駆動で接続した場合、動作しない、または不安定になることがあります。
[*6]:「小 – 100%」以外の表示倍率での動作は保証しておりません。
[*7]:表示倍率を「小 – 100%」に設定される場合の推奨値となります。
[*8]:寸法には、接続端子の突起部は含まれておりません。

◆MicroPecker用JPwire対応ケーブル仕様

種別 同軸ケーブル
インピーダンス 50Ω
ケーブル長 1m
シールド あり
ターゲット側コネクタ 089-FZ01A-NI(ミスミ)
※ターゲットボード適合コネクタ:HRM-300-126B(ヒロセ電機)

 

機能仕様

◆MicroPecker ECU適合RAMモニタ for JPwire

RAMモニタ機能
モニタ領域 ターゲットMCUの内蔵RAM領域
サンプリング周期 0.1ms ~ 1000ms (0.1ms単位で設定可能)
モニタデータ表示更新間隔 100ms ~ 1000ms (10ms単位で設定可能)
RAMモニタポイント数 1点 ~ 64点 (1バイト、2バイト、4バイト)
アドレス指定 直接アドレス入力、シンボル選択[*1]指定可能なアドレスの範囲は「00000000H ~ FFFFFFFFH」
2バイトの場合は偶数アドレスのみ、4バイトの場合は4の倍数のアドレスのみ指定可
シンボルファイル読込み Elf/Dwarf2形式のファイルのみ対応
モニタデータ書式 2進数、10進数(signed)、10進数(unsigned)、16進数、浮動小数点数[*2]、物理量変換値
ロギング機能
ログ出力周期 0.1ms ~ 1000ms (0.1ms 単位で設定可能)
ログ出力ポイント数 1点 ~ 64点 (1バイト、2バイト、4バイト)
アドレス指定 RAMモニタ機能 – アドレス指定と共通
ロギング書式 テキスト形式(CSV)、16進数出力、10進数出力、2進数出力、絶対時間、モニタ値、トリガポイント等を出力
ロギング可能容量 ロギング先のディスクの容量に依存
ロギングファイル出力先 ファイル名の指定可能
トリガモード Free Runモード、Triggerモード(開始/終了トリガ)
トリガのリピート機能 Triggerモード時に開始トリガ、終了トリガを繰り返して検出し、ロギングを実施
トリガ条件 指定メモリ値に対する ==、!=、<、> の4つの条件から指定可能
サンプリング性能
JPwireインターフェイス 6点/0.1msec ~ 64点/1msec
グラフ表示機能
グラフ機能 RAMモニタ動作中のグラフ表示、RAMモニタ停止後のグラフ表示
グラフ表示ポイント数 1点 ~ 16点[*3]
グラフデータの保持・表示期間 10秒、30秒、60秒、300秒、600秒から選択可能
グラフデータの保存 グラフログ形式、テキスト形式(CSV)
RAMデータ書き換え機能
書き換えポイント数 1点 ~ 32点 (1バイト、2バイト、4バイト)
書き換えポイントの入力 16進数入力のみ
書き換えポイントの読み出し 2進数、10進数(signed)、10進数(unsigned)、16進数、浮動小数点数[*2]、物理量変換値

[*1]:シンボルファイル読込み機能で読み込んだシンボルの指定が可能です。
[*2]:IEEE754規格に準拠した32ビット(4バイト)にのみ対応しています。
[*3]:RAMモニタ機能で指定したアドレスの中から、最大16点まで指定可能です。