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CAN FD評価ボード《S810-TPF-FD》製品情報

FDlogo S810-TPF-FD
次世代車載LAN通信規格のCAN FD対応の評価ボードです。
マイコン部およびCAN FDトランシーバ部は、取り替えが可能なDaughter Board構成になっており、CAN FD、CAN、LIN、Ethernetなど様々な車載及び産業用の通信評価が可能なインターフェースを搭載しています。
NXPセミコンダクターズ製エンジン制御向けマイコンMPC5777Mを搭載の他、今後CAN FDが搭載されるルネサスエレクトロニクス製車載マイコンRH850にも対応予定です。

CAN FD通信とは

CAN FD(CAN with Flexible Data-Rate)概要

CAN FD(CAN with Flexible Data-Rate)通信とは、従来のCAN通信仕様を拡張した通信仕様です。

CAN FD通信は、CAN通信に比べて、大量のデータを高速で送受信することが可能になります。
データフィールドは最大64バイトに拡張され、通信ボーレートを1Mbps以上に高速化することが可能です。

CAN FDのデータフレームは、従来CANと同等のフィールド構成となっています。

 

CAN FD Frame Format

CAN FD Frame Format

 

従来のCAN通信では、データサイズは0~8byteまでのデータフィールドであるのに対して、CAN FD通信では、0~8,12,16,20,24,32,48,64byteのデータを送ることが可能になります。

コントロールフィールドには、下記の3つのビットが追加されました。

  • FDF(FD Format):CANとCAN FDを区別するためのビット
  • BRS(Bit Rate Switch):ビットレートを変更するか判断するビット
  • ESI(Error State Indicator):ノードの状態を示すビット

CAN FD通信はフレームの全領域が高速化されるわけではありません。フィールドの中のBRSがドミナントの場合、BRS以降のビットからCRCまでをハイビットレート化することで高速伝送を実現しています。

CAN通信に馴染みがあれば、CAN FD通信仕様の理解もしやすく、今後注目の車載通信プロトコルとなります。

 

CAN FD評価ボード《S810-TPF-FD》製品特長

CAN FD通信インターフェース搭載

CAN FD評価ボード《S810-TPF-FD》には、次世代車載LAN通信規格として注目のCAN FD通信インターフェースを2ch搭載しています。MCUにはCAN FD対応マイコンを搭載しており、CAN FD通信評価に最適な構成となっています。

通信インターフェースは他にも、CAN、LIN、Ethernetの各インターフェースを搭載しており、4つのプッシュスイッチ、2つのディップスイッチ群、LCDなど、ヒューマンインターフェースも充実しています。
サニー技研製CAN FD評価ボード《S810-TPF-FD》は、車載及び産業向け通信ソフトウェアの実験・評価において幅広く活用可能です。

S810-TPF-FDボード解説

CAN FD評価ボード《S810-TPF-FD》

 

Daughter Board構成

CAN FDの普及に合わせて今後、様々な対応マイコン、CAN FDトランシーバの登場が期待されています。
サニー技研製CAN FD評価ボード《S810-TPF-FD》は、CAN FD検討用に様々なデバイスで評価が出来ることを考えて、マイコン部とCAN FDトランシーバ部は取り外し交換可能なDaughter Board(子基板)の構成になっています。これにより、メインユニットのベース基板はそのままで、マイコンやCAN FDトランシーバのハードウェア構成は柔軟に変更が可能になります。

CAN FD Daughter Board

CAN FD評価ボード《S810-TPF-FD》は今後の市場の動向やユーザのご要望に合わせて、対応マイコンやCAN FDトランシーバはDaughter Boardによる追加を計画しています。
マイコン部は、NXPセミコンダクターズ製MPC5777Mの他、ルネサスエレクトロニクス製RH850のCAN FD対応マイコンへの対応を予定にしています。

 

CAN FD通信の簡易ソフトウェアを付属

サニー技研製CAN FD評価ボード《S810-TPF-FD》には、CAN FD通信の簡易ソフトウェアを同梱しています。マイコンにプログラミングされた状態で出荷しますので、すぐにCAN FD通信の動作確認が可能です。
CAN FD通信の簡易ソフトウェアは、バイナリファイルでのご提供となります。(※ソースコードは非公開となります。)

CAN FD通信 簡易ソフトウェア仕様

項目 内容
送受信CH CAN FD コネクタ1またはコネクタ2いずれかからのデータ送受信が可能
通信プロトコル切替え アービトレーション領域ボーレート:500kbps
データ領域ボーレート:500kbps、1Mbps、2Mbps、4Mbps、8Mbps
※データ領域ボーレート設定は、CAN FD指定の場合のみ対応
受信仕様 全フレーム受信
受信フレームのシリアル転送機能内蔵(アスキー形式に変換)
送信仕様 送信種別:イベント送信、周期送信
※イベント送信はプッシュスイッチ制御、周期送信は5ms周期固定
送信ID:100h、200h(ディップスイッチ切替え)
データレングス:CAN FD(64Byte固定)、CAN(8Byte固定)
データ値:ALL0
※データ0のみインクリメント or デクリメント可能
LCD表示 以下の設定状態をLCD表示
・CAN FD/CAN
・データ部のボーレート
・送受信CH
・送信ID
・送信データ値(データ 0 のみ表示)
・送信種別(イベント/周期)

 

MicroPecker RAMモニタとの連携

組込みプログラムのデバッグにはリアルタイムRAMモニタが威力を発揮します。
サニー技研製CAN-FD評価ボード《S810-TPF-FD》にMicroPecker RAMモニタを組み合わせてご使用頂ければ、マイコンのデバッグインターフェースからプログラムへの干渉なしにリアルタイムにRAMデータのモニタリングが可能になります。
MicroPecker RAMモニタがあれば制御PCからプログラム実行中のRAM値の読み書きが可能です。

RAMモニタセット

MicroPecker RAMモニタについては、MicroPecker ECU適合RAMモニタ for Highspeed Single Wire 製品情報をご覧ください。

 

ラインナップ

製品ラインナップ

製品名 製品型名 同梱品
CAN FD評価ボード S810-TPF-FD CAN FD評価ボード、ACアダプタ、CAN FDケーブル、基板回路図、CAN FDサンプルソフトウエア簡易ユーザーズマニュアル

 

製品仕様

CAN FD評価ボード《S810-TPF-FD》

◆《S810-TPF-FD》仕様一覧

製品型名 S810-TPF-FD
マイクロコントローラ NXPセミコンダクターズ MPC5777M (Daughter Board)
CAN FDトランシーバ MICROCHIP MCP2561FD (Daughter Board)
NXPセミコンダクターズ TJA1044GT
水晶発振器 8MHz
CAN FDインターフェース 2ch
CANインターフェース 1ch
LINインターフェース 1ch
Ethernetインターフェース 1ch
I/Oインターフェース 入力 プッシュスイッチ × 1 (リセット)
プッシュスイッチ × 4 (外部割込み or 汎用I/O)
ディップスイッチ(4ch) × 2
表示 LCD (16文字 × 2行)
LED × 4
デバッグインターフェース UART × 2ch (USB Access 1Port)
Nexus × 1ch
JTAG × 1ch
消費電力 12V 最大 250mA
外部寸法 (W)150 × (H)120 × (D)30 (mm)
付属品 ACアダプタ (DC12V、max. 1A)、取扱説明書、etc.