MicroPeckerX アプリケーション開発ライブラリ for Windows《S810-MX-ADL2N》

MicroPeckerX アプリケーション開発ライブラリ for Windows《S810-MX-ADL2N》

MicroPeckerXを制御して、CAN、CAN FD、LINを用いたWindowsアプリケーションを開発できる統合制御API群です。Visual C++、C#、VB.NET、C++ Builder、Excel VBAに対応し、モニタリングやシミュレーションを柔軟に実装できます。

ユーザーサポート
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MicroPeckerX アプリケーション開発ライブラリ for Windowsとは

CAN / CAN FD / LIN 対応のWindows向け統合開発ライブラリ

MicroPeckerX アプリケーション開発ライブラリ for Windowsは、MicroPeckerXを制御して、CAN、CAN FD、LINのモニタリングやシミュレーションを行うWindowsアプリケーションを開発できるAPI群です。1つのライブラリで複数の車載通信プロトコルに対応できるため、評価ツール、検査ツール、診断ツールを同一の開発資産で構築できます。

MicroPeckerX アプリケーション開発ライブラリ for Windowsは、専用ページから無償でダウンロード可能です。

MicroPeckerX アプリケーション開発ライブラリ for Windows

開発現場のニーズに対応

MicroPeckerX アプリケーション開発ライブラリ for Windowsは、以下のご要望にお応えします。

  • WindowsアプリケーションからCAN / CAN FD / LIN通信を制御したい
  • 通信評価や自動試験をPCアプリケーションとして内製したい
  • モニタリングツールとシミュレーションツールを同じ基盤で作りたい
  • Visual StudioやExcelを使って短期間で評価環境を立ち上げたい
  • CAN系通信とLIN通信の両方を扱う評価資産をまとめたい

旧版 S810-MX-ADL1N が CAN / CAN FD 向けライブラリだったのに対し、S810-MX-ADL2N は LIN にも対応したWindows統合版です。
車載ネットワーク評価の対象が広がっている現場でも、ひとつのWindows向けAPIで開発を進められます。
もちろん、CAN/CAN FDだけ、LINだけでの利用も可能です。

最大4台のMicroPeckerXを制御

本ライブラリでは、最大4台のMicroPeckerX本体を制御できます。
複数バスの同時監視、評価対象ごとの系統分離、異なる通信条件の並列評価など、実機評価に近い構成をソフトウェアから柔軟に扱えます。

ユーザー開発アプリケーションは、各通信プロトコルに対応したMicroPeckerX本体を組み合わせて使用します。

通信プロトコル必要なMicroPeckerX本体
CAN / CAN FDCAN/CAN FD対応MicroPeckerX(S810-MX-FD2、S810-MX-HW2、S810-MX-GW2)
LINLIN対応MicroPeckerX(S810-MX-LN1、S810-MX-HW3)

高精度タイミング制御の実現

MicroPeckerX アプリケーション開発ライブラリの最大の特徴は、独自のタイミング制御機構による高精度な送信制御です。

精密なタイミング制御

  • 0.1ms単位での送信タイミング指定
  • 周期送信のジッタ最小化
  • 複数チャンネルのタイムスタンプ同期可能

リアルタイム性の保証

  • Windows環境でも安定した周期送信
  • OS負荷に影響されにくい設計
  • 優先度制御による確実な送信

主要機能

モニタリングとシミュレーションを統合

MicroPeckerX アプリケーション開発ライブラリ for Windowsでは、通信の受信監視だけでなく、送信を含むシミュレーション機能も組み込めます。

モニタリング機能

  • CAN / CAN FD / LINバスの通信ログ取得
  • 受信フレームのリアルタイム監視
  • Windowsアプリケーション上でのログ表示や解析処理

シミュレーション機能

  • CAN / CAN FD のフレーム送信
  • LINマスタノードとしてのシミュレーション
  • LINスレーブノードとしてのシミュレーション
  • 評価条件に応じた送受信制御の実装

ログ取得方式を選択可能

用途に応じて、API関数を定期的に呼び出してログを取得する APIモード と、一定間隔でログ情報を受け取る コールバックモード を使い分けられます。

  • GUIアプリケーションで画面更新と連携しやすい
  • 自動試験ツールで受信処理を設計しやすい
  • ログ処理の責務分離がしやすく、保守性を高めやすい

幅広いWindows開発環境に対応

S810-MX-ADL2N は、既存のWindows向け開発資産を活かしやすい構成です。

開発環境活用イメージ
Microsoft Visual C++本格的な評価ツール、専用GUIツール、量産検査向けアプリケーション開発
Microsoft Visual C#画面付き評価ツール、試験自動化ツール、運用しやすい社内アプリケーション開発
Microsoft Visual Basic .NET既存.NET資産を活かした評価ツール開発
Embarcadero C++ Builder既存のネイティブWindowsアプリケーションへの組込み
Microsoft Excel VBA簡易モニタ、手順書連動ツール、現場向けの試験補助ツール作成

動作シーケンス制御

モニタリングシーケンス

CAN FD通信モニタリングシーケンス

CAN/CAN FDシミュレーションシーケンス

CAN FD通信シミュレーションシーケンス

詳細は、Webマニュアルサイトをご覧ください。

MicroPeckerX アプリケーション開発ライブラリ for Windows Webマニュアル

サンプルプログラム

CAN / CAN FD 用サンプル

マニュアルで公開されているCAN / CAN FD向けサンプルプログラムでは、以下の構成が提供されています。

開発言語サンプル内容
C++モニタプログラム、シミュレーションプログラム
C#モニタ / シミュレーションプログラム
Excel VBAモニタ / シミュレーションプログラム

CAN / CAN FD サンプルでは、500kbps / 2Mbps、終端抵抗有効の設定例が用意されており、通信条件を把握しながら開発を始められます。

LIN 用サンプル

LIN向けには、モニタだけでなくマスタ / スレーブ双方のシミュレーションまで含むサンプルが用意されています。

開発言語サンプル内容
C++モニタプログラム、マスタシミュレーション、スレーブシミュレーション
C#モニタ / シミュレーションプログラム
Excel VBAモニタ / シミュレーションプログラム

LINサンプルでは、LIN 2.1、19200bps をベースとした設定例が公開されており、LIN通信を評価対象に含むアプリケーション開発にも活用できます。

活用事例

ECU評価ツールの開発

開発現場のニーズ

車載ECUの評価では、CAN / CAN FDだけでなく、補機系やボディ系で使われるLIN通信もあわせて確認したいケースがあります。通信ごとにツールを分けると、評価手順や保守コストが増えてしまいます。

MicroPeckerX アプリケーション開発ライブラリの活用

S810-MX-ADL2N を使えば、Windowsアプリケーション上でCAN系通信とLIN通信を扱う評価ツールを統合できます。評価画面、ログ保存、試験手順管理を1つのアプリケーションに集約しやすくなります。

自動試験・検査ツールの開発

開発現場のニーズ

製造ラインや評価ベンチでは、通信確認を手作業から自動化へ移行したい要求があります。試験対象に応じて送受信条件を切り替えられる柔軟なWindowsアプリケーションが必要です。

MicroPeckerX アプリケーション開発ライブラリの活用

モニタリングとシミュレーションを組み合わせることで、検査対象に対する通信刺激、応答確認、ログ保存までを自動化できます。Excel VBAによる簡易ツールから、C#やC++による専用検査アプリまで、現場に合わせた構成を選べます。

LIN対応を含む統合評価環境の構築

開発現場のニーズ

ゲートウェイECUやボディ制御ECUの評価では、CAN系ネットワークとLINネットワークが混在します。評価ツールを分断すると、試験資産の再利用性が落ち、開発効率が低下します。

MicroPeckerX アプリケーション開発ライブラリの活用

同一のWindows開発基盤上でCAN / CAN FD / LINを扱えるため、複数通信をまたぐ評価アプリケーションを設計しやすくなります。通信別の知識を画面や処理に整理しながら、共通化できる部分はひとつのコードベースにまとめられます。

動作環境

項目仕様
対応OSMicrosoft Windows 11 (64bit)、Microsoft Windows 10 (64bit)
開発環境
  • Microsoft Visual C++(2012以降を推奨)
  • Microsoft Visual C#(2012以降を推奨)
  • Microsoft Visual Basic .NET(2012以降を推奨)
  • Embarcadero C++ Builder(2010以降を推奨)
  • Microsoft Excel(2013以降)
CPUIntel Core i5相当以上を推奨
メモリ8GB以上を推奨
ハードディスク10GB以上の空き容量
USBポートUSB 2.0(Hi-Speed)対応。接続するMicroPeckerX台数分のポートが必要
ログインユーザ管理者権限を持つユーザー(USBドライバのインストール時に必要)
注意事項
  • 仮想環境での動作は非対応です
  • 外付けUSBハブを使用する場合は、必ずセルフパワー対応機器を使用してください

パッケージ構成

S810-MX-ADL2N には、ライブラリ本体に加えてサンプルプログラム、USBドライバ、MicroPeckerX本体ファームウェアアップデートツールが含まれます。

  • ライブラリ: 32bit / 64bit DLL、各開発環境向け定義ファイル・ラッパDLL
  • サンプルプログラム: CAN / CAN FD 用、LIN 用の各種サンプル
  • USBドライバ: 初回接続時に使用
  • Update Tool: 本体ファームウェア更新用

Windowsアプリケーションへ組み込む際は、開発環境に応じた定義ファイルまたはラッパDLLを参照し、実行時には32bit版または64bit版のDLLを実行ファイルと同じフォルダに配置します。

製品ラインナップ

無償ダウンロード

MicroPeckerX アプリケーション開発ライブラリ for Windowsは、MicroPeckerXユーザー向けに無償でダウンロード可能です。
ただし、ライブラリの組込み方法などの技術的なお問い合わせ対応は含まれません。

製品型名製品名
S810-MX-ADL2NMicroPeckerX アプリケーション開発ライブラリ for Windows

MicroPeckerX アプリケーション開発ライブラリ for Windows ダウンロード

サポート対応について

技術的なお問い合わせ対応やユーザーアプリケーションへの組込み支援が必要な場合は、別途有償サポートをご検討ください。詳細条件や提供形態は運用に応じてご案内します。

他の開発環境との比較

Info

MicroPeckerXは用途に応じてWindows版ライブラリ、Linux版ライブラリ、SocketCANドライバを提供しています

Windows開発ライブラリ

MicroPeckerX アプリケーション
開発ライブラリ for Windows
《S810-MX-ADL2N》

Linux開発ライブラリ

MicroPeckerX CAN FDアプリケーション
開発ライブラリ for Linux
《S810-MX-ADL1L》

SocketCANドライバ

MicroPeckerX SocketCANドライバ
《S810-MX-SKTCD》

開発環境Windows版ライブラリLinux版ライブラリSocketCANドライバ
対応OSWindows 11 / 10Ubuntu / Debian / RasPi OSLinux全般
対応通信CAN / CAN FD / LINCAN / CAN FDCAN / CAN FD
開発言語C/C++ / C# / VB.NET / VBAC/C++ / Python任意(ソケットAPI)
GUI開発◎ Windows向けGUI開発に適する△ 要実装△ 要実装
Excel連携◎ VBA対応× 非対応× 非対応
既存Linux資産活用△ 別実装が必要○ Linuxアプリへ組込み可能◎ SocketCAN資産を流用しやすい

Windows版ライブラリが適した用途

  • CAN / CAN FD / LIN をまとめて扱うWindows評価ツールを開発したい
  • Visual StudioやExcelを活用して短期間で社内ツールを構築したい
  • 通信評価、検査、自動試験をGUI付きアプリケーションとしてまとめたい
  • 既存のWindowsアプリケーションへMicroPeckerX制御を組み込みたい

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